
糖尿病内科
糖尿病内科
2型糖尿病は、インスリンの分泌量が十分でないか、体がインスリンをうまく使えなくなることで発症します。これにより血糖値が高くなります。主に成人に多く見られますが、最近では若い人にも増えてきています。
インスリン抵抗性:体がインスリンに対して反応しにくくなり、細胞が血糖を取り込むのが難しくなります。これが血糖値を上昇させる原因となります。
遺伝的要因:家族に糖尿病の人がいるとリスクが高まります。
生活習慣:肥満や運動不足、過食、ストレスなどが引き金となり、インスリン抵抗性を高めることがあります。
加齢:年齢が上がることで発症リスクも増加します。
食事管理:バランスの取れた食事を摂り、過剰な糖分や脂肪を控えます。食物繊維を多く含む食品や、低GI食品を選ぶことが推奨されます。
運動:定期的な運動(ウォーキングやジョギングなど)で体重を管理し、インスリンの効き目を改善します。
薬物療法:食事や運動だけでは血糖値がコントロールできない場合、薬(経口薬やインスリン注射)を使うことがあります。
体重管理:肥満が原因の一つであるため、減量が効果的な治療法となることがあります。
2型糖尿病は、生活習慣を改善することで予防や管理が可能です。早期発見と適切な治療が大切です。
1型糖尿病は、自分の免疫が自身の膵臓のインスリンを分泌する細胞(β細胞)を攻撃してしまう病気です。その結果、インスリンがほとんど、または全く分泌されなくなります。インスリンは血糖値をコントロールするホルモンなので、分泌が不足すると血糖値が高くなり、糖尿病の症状が現れます。
自己免疫異常:1型糖尿病は自己免疫疾患であり、自身の免疫系が膵臓のβ細胞を攻撃して破壊してしまいます。この攻撃の原因は明確ではありませんが、遺伝的な要因と環境要因(ウイルス感染など)が関与していると考えられています。
遺伝的要因:家族に1型糖尿病の人がいると発症リスクが高くなります。
インスリン注射:1型糖尿病の治療はインスリンの補充が基本です。インスリンを注射することで、血糖値をコントロールします。通常は、食事前や寝る前にインスリンを打つことが一般的です。
インスリンポンプ:一部の人は、インスリンポンプを使用して、より細かい血糖管理を行うこともあります。
食事と運動の管理:適切な食事や運動も血糖値のコントロールには欠かせません。栄養バランスを考えた食事や、定期的な運動が推奨されます。
1型糖尿病は治療を続けることで生活の質を保つことができますが、適切な管理をしないと合併症を引き起こすことがあるため、定期的な血糖値のチェックと医師の指導が重要です。
糖尿病は血糖値が高い状態が続くことによって、体のさまざまな部位に悪影響を与えます。ここでは糖尿病の主な合併症について、簡単に説明します。
高血糖状態が続くと神経を傷つけ、手足にしびれ、痛み、または感覚が鈍くなることがあります。特に足の神経に影響が出やすく、これが進行すると足の感覚が完全に失われ、傷に気づかないまま感染が広がることがあります。最悪の場合、足の切断が必要になることもあります。
糖尿病が長期間続くと、高血糖状態が腎臓の血管を傷つけ、腎機能が低下します。最初は軽度の腎障害ですが、進行すると腎不全に至ることもあります。最終的に人工透析が必要になる場合もあります。初期段階では自覚症状がないため、定期的な検査が重要です。
高血糖は眼の網膜の血管を傷つけることで、視力障害を引き起こす可能性があります。進行すると、網膜が剥がれたり出血したりして、最終的には失明につながることもあります。糖尿病を患っている人は、定期的に眼科でチェックを受けることが推奨されます。
血糖値の高い状態が続くと血管を傷つけ、動脈硬化が進行します。これにより、心筋梗塞や脳卒中のリスクが増加します。また、高血糖は血圧やコレステロールにも悪影響を及ぼし、心血管疾患を引き起こす原因となります。
糖尿病の人は、足に傷ができやすく、また治りにくくなることがあります。高血糖状態の持続で血管が動脈硬化になり、血流を悪化させ、傷の治癒を遅らせるためです。また、神経障害によって足の感覚が鈍くなり、傷に気づかず感染が進行することがあります。感染が広がると、最終的に足を切断せざるを得ない場合もあります。
糖尿病は歯周病のリスクを高めます。血糖値が高いと、歯茎の炎症が悪化し、歯を支える骨が破壊されることがあります。これにより、歯が抜け落ちることもあります。
糖尿病は皮膚に関する問題を引き起こすことがあります。例えば、皮膚が乾燥しやすくなったり、感染症が発生しやすくなったりします。また、糖尿病が原因でかかりやすい皮膚疾患もいくつかあります。
これらの合併症は、糖尿病が長期間管理されていない場合に発生することが多いため、血糖値を適切にコントロールすることが非常に重要です。定期的な健康チェックや医師の指導を受けながら、血糖管理を心がけましょう。