睡眠時無呼吸で朝に頭痛?原因・検査・治療を解説
朝の頭痛は睡眠時無呼吸が原因?
「朝起きたときに頭が痛い」
「家族から寝ている間に呼吸が止まっていると言われた」
この2つが重なっている場合には、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が頭痛に関係している可能性があります。
睡眠時無呼吸というと、「いびき」や「日中の眠気」が有名ですが、起床時の頭痛も代表的な症状の一つです。
日本呼吸器学会でも、いびき、夜間頻尿、日中の眠気とともに「起床時の頭痛」が睡眠時無呼吸症候群の症状として挙げられています。
なぜ睡眠時無呼吸で朝に頭痛が起こる?
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に気道が狭くなり、呼吸が止まったり浅くなったりする状態を何度も繰り返します。
その結果、夜間に血液中の酸素濃度が低下したり、二酸化炭素濃度が上昇したり、睡眠が細かく分断されたりします。
こうした睡眠中の変化が起床時の頭痛に関係すると考えられています。
ただし、睡眠時無呼吸による頭痛が起こる仕組みが、すべて明確になっているわけではありません。
また、「朝に頭が痛い=睡眠時無呼吸」とは限らない点にも注意が必要です。
こんな症状が一緒にあればSASを疑う
特に、
- 大きないびきをかく
- 寝ている間に呼吸が止まっていると言われる
- 夜中に何度も目が覚める
- 朝起きたとき口が乾いている
- 朝に頭痛がある
- 十分寝ても疲れが取れない
- 日中に強い眠気がある
- 夜間に何度もトイレへ行く
といった症状が複数ある場合には、睡眠時無呼吸症候群を一度疑ってみてもよいでしょう。
日中の眠気が全くない方でも睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。
睡眠時無呼吸はどうやって検査する?
睡眠時無呼吸が疑われる場合、まず自宅で行う簡易検査を使用することがあります。
寝る前に機器を装着し、睡眠中の呼吸状態や酸素飽和度などを調べます。
検査結果や症状によっては、医療機関でより詳しい終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を行います。
日本呼吸器学会では、PSGで測定されるAHI(1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数)について、
5以上15未満:軽症
15以上30未満:中等症
30以上:重症
と分類しています。
睡眠時無呼吸は治療できる?
睡眠時無呼吸症候群の代表的な治療が**CPAP(持続陽圧呼吸療法)**です。
寝ている間にマスクを装着し、空気に圧力をかけて送り込むことで、気道が閉じるのを防ぎます。
CPAPは、中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群で広く用いられている治療です。
症状や重症度、原因によっては、減量、睡眠時の体位調整、マウスピースなどを検討することもあります。
睡眠時無呼吸が起床時頭痛の原因となっている方では、無呼吸を適切に治療することで頭痛が改善する可能性があります。
朝の頭痛すべてが睡眠時無呼吸ではない
朝の頭痛には、
片頭痛、緊張型頭痛、睡眠不足、歯ぎしり、飲酒など、さまざまな原因があります。
特に、
「突然、今まで経験したことがないような激しい頭痛が出た」
「手足が動かしにくい」
「言葉が出にくい」
「意識がおかしい」
といった症状を伴う場合には、睡眠時無呼吸の検査を待たず、緊急性のある頭痛として速やかに医療機関を受診してください。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群では、いびきや眠気だけでなく、朝起きたときの頭痛が現れることがあります。
特に、
「朝の頭痛が続いている」
「いびきが大きい」
「寝ている間に呼吸が止まると言われた」
という方は、一度睡眠時無呼吸の検査を検討してみましょう。

