メタボリックシンドロームの治療|改善方法を解説
メタボと言われたら何をすればいい?
健康診断で「メタボ」と言われ、
「痩せれば治る?」
「薬を飲む必要がある?」
「何から始めればいい?」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
メタボリックシンドローム改善の基本は、内臓脂肪を減らすことです。
ただし、すでに高血圧、糖尿病、脂質異常症などがある場合には、それぞれの状態に応じた治療も必要になります。
メタボリックシンドロームとは?
メタボリックシンドロームは、単に「太っている人」を意味する言葉ではありません。
日本の診断基準では、まず腹囲が
男性85cm以上
女性90cm以上
であることが必須です。
さらに、
中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満
収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上
空腹時血糖110mg/dL以上
の3項目のうち2項目以上に該当すると、メタボリックシンドロームと診断されます。
なお、メタボリックシンドロームの医学的な診断基準と、特定健診・特定保健指導の判定基準は完全に同じではありません。
治療の基本は内臓脂肪を減らすこと
メタボリックシンドロームでは、内臓脂肪の蓄積を背景として、血圧、血糖、中性脂肪などに異常が生じやすくなります。
そのため治療の中心は、食べ過ぎや運動不足を見直し、内臓脂肪を減らすことです。
最初から「20kg痩せる」など大きな目標を立てる必要はありません。
厚生労働省の情報でも、現在の体重から3~4%程度減量するだけでも、血圧、血糖、中性脂肪などの改善が期待できるとされています。
80kgの方なら、まず2~3kg程度の減量が一つの目安になります。
食事は「続けられる改善」が重要
極端な食事制限は、一時的に体重が減っても長続きしにくいことがあります。
まずは、
- 甘い飲み物を減らす
- 間食を減らす
- 夜遅い食事を減らす
- 食べる量を見直す
- 野菜や食物繊維を増やす
- 飲酒量を見直す
など、自分が続けられるものから始めましょう。
「○○だけ食べる」「炭水化物を完全に抜く」といった方法ではなく、長期間継続できることが大切です。
運動も内臓脂肪の改善に役立つ
ウォーキングなどの有酸素運動に加えて、筋力トレーニングを取り入れることも有効です。
仕事が忙しくまとまった時間が取れない方は、
「昼休みに10分歩く」
「エスカレーターではなく階段を使う」
などでも構いません。
食事療法と運動療法によって、まず現在の体重の3~5%程度を減らし、それを維持することが重要とされています。
メタボでも薬が必要になることがある?
「メタボ」という名前の病気に対して1種類の薬を飲めば治るわけではありません。
一方で、
高血圧
糖尿病
脂質異常症
などがすでにある場合には、それぞれの病気に対する薬物治療が必要になることがあります。
「まず痩せてから病院へ行こう」と考えて、明らかな異常値を何か月も放置することはおすすめできません。
生活習慣の改善と、必要な薬物治療は並行して行います。
メタボは症状がなくても放置しない
高血圧、高血糖、脂質異常症は、自覚症状がほとんどないまま進行することがあります。
内臓脂肪にこうした危険因子が重なることで、動脈硬化が進行し、将来的な心臓病や脳卒中のリスクが高くなることが問題です。
健康診断で指摘されたことを、生活を見直すきっかけとして利用しましょう。
まとめ
メタボリックシンドロームの治療では、
内臓脂肪を減らすこと
+
血圧・血糖・脂質を適切に管理すること
が重要です。
いきなり標準体重まで減量しようとする必要はありません。
まずは現在の体重から数%の減量を目標に、食事と運動を無理なく続けていきましょう。
健診で血圧や血糖、コレステロール・中性脂肪などにも異常を指摘されている方は、一度医療機関で相談することをおすすめします。

